VMwarePlayerを使用したPHP開発環境の構築手順

Linux初心者向けに、VMwarePlayerを使用した開発環境の構築手順をレクチャーする機会があったので、メモとして書き残しておきます。

簡単に環境を用意したい場合、あらかじめserverを含んだイメージを使用するのが楽ですが、今回は勉強も兼ねてminimalのイメージを使用。(manすら入っていないという...)

1. VMware Playerインストール

VMware Playerが無いと始まらないので、下記URLよりVMware Playerをダウンロードしインストールします。個人利用であれば、無償で使用可能です。

http://www.vmware.com/jp/products/desktop_virtualization/player/overview.html

2. CentOSのイメージを入手

手っ取り早く、下記サイトからCentOSのイメージ(CentOS 6.0, minimal install)をダウンロードし解凍します。

http://www.thoughtpolice.co.uk/vmware/

知らない奴が作ったイメージなんか使えるかー!って人は、こういうサイトを参考にisoからインストールすればいいと思うよ。

VMware PlayerでCentOSをインストール | Yukun's Blog
簡単!CentOS仮想環境の作り方 (Windows編) | ブログ | 株式会社イー・エージェンシー

3. CentOS起動

VMware Playerで、先ほど入手したCentOSをいざ起動。

4. root用パスワード変更

CentOSが立ち上がったら、まずはrootでログインし、
この訳の分からない初期パスワード(thoughtpolice)を変更します。

# passwd
New password: {新規パスワード入力}
Retype new password: {新規パスワード入力}

5. キーボード変更

ダウンロードしたイメージは、初期が英語キーボードになっているので、
日本語キーボードに変更します。

# vi /etc/sysconfig/keyboard

    KEYTABLE="jp106"

6. タイムゾーン変更

タイムゾーンも初期でJSTになっていない為、要変更。

# cp /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime

7. ネットワーク設定

さらにはネットワークまで初期ではオンにならない為、設定します。
今回は固定のIPアドレスではなくDHCPで設定。

# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0

    BOOTPROTO="dhcp"
    ONBOOT="yes"

# service network restart

問題なくIPアドレスが取得出来ているか確認。

# ifconfig

8. ユーザー作成

プライベートな開発環境とはいえ、常にrootで作業するわけにもいかないので、ユーザーを作成後、パスワード設定を行います。

# useradd {ユーザー名}
# passwd {ユーザー名}

※この時点のコピーなりスナップショットなりを取っておけば、環境が簡単に増やせたり、元に戻せたりするので楽

9. SSH接続

ここまでの設定が完了したら、SSHで接続出来る状態になっているはずです。

使い慣れたSSHクライアントを使用し、『7. ネットワーク設定』で確認したIPアドレスに対し、『8. ユーザー作成』で作成したユーザーでSSH接続を行います。

10. 各種インストール

yumを使用しApache, MySQL, PHPのインストールを行います。

10.1. Apache

# yum install httpd httpd-devel
# service httpd start

10.2. MySQL

# yum install mysql-server mysql-devel
# service mysqld start
# /usr/bin/mysql_secure_installation

10.3. PHP

用途に応じて必要なパッケージをインストール

# yum install php-cli php-common php-devel php-mysql php-xml php-mbstring

11. iptables設定

初期状態では80番ポートへのアクセスが、iptablesで弾かれていますので、アクセス出来るよう設定を変更します。

# vi /etc/sysconfig/iptables

    -A INPUT -p tcp --dport 80 -j ACCEPT

# service iptables restart

12. ページ表示

ここまで完了したら、PHPの動作確認を行います。

DocumentRoot配下に、以下のような適当なPHPファイルを配置し、他のマシンのブラウザから見えればOK!

# echo '<?php phpinfo() ?>' > /var/www/html/info.php

補足

他にも行った方がいいであろう設定

  • NTP設定
  • ユーザーの鍵登録
  • sudo設定